ディズニーダイニングプランとは
ウォルト・ディズニー・ワールド(WDW)には、ディズニーダイニングプランというポイント制のダイニングシステムがあります。標準のダイニングプランだと、1泊に食事2回とスナック1回分が付いています。オトクなダイニングプランとしてWDWのオフィシャルサイトでは紹介されています。
でも、これって複雑でわかりにくいんですよね。本当におトクなのかどうか全体を整理しながら説明します。
目次
ディズニーダイニングプランの前提
- マジックユアウェイチケットを購入すること
- ディズニー直営ホテルに宿泊すること
マジックユアウェイチケットはWDWのテーマパークチケットなので、購入は当然ですね。ディズニー直営ホテル以外の宿泊ではダイニングプランは適用されません。直営ホテルの特典にはエキストラマジックアワーズ(開園前や後の空いている時間にアトラクションに乗れる特別に遊園の時間)もあります。
ダイニングプランで提供されるダイニングサービスの種類
ディズニーダイニングプランで提供されるダイニングサービスは3種類です。
スナック
テーマパークのワゴンやリゾートのカウンターサービスなどで販売されているアイスクリームやお菓子、ドリンクです。
お店のメニューにこんなマークが付いていればダイニングプランの対象です。
(ミッキーのプレミアムアイスクリームバー)
クイックサービス
カウンターで購入してテーブルで食べるスタイルで、いわゆるファストフードやフードコートのイメージです。
(コンテンポ・カフェ@コンテンポラリーリゾート)
食事は次のどちらかです。
メイン料理 |
ジュース(朝)、デザート(昼、夕) |
ドリンク |
または
セットメニュー |
デザート(昼、夕) |
ドリンク |
テーブルサービス
キャストが席に案内してくれたり、食事を持ってきてくれるレストランです。コース料理やブッフェ、ファミリースタイル(お皿で提供されるおかわりができる料理)があります。
キャラクター・ダイニングもここに含まれます。
食事は次のどちらかです。
メイン料理 |
ジュース(朝)、デザート(昼、夕) |
ドリンク |
または
ブッフェ

(サイファイダインシアターレストラン)
ダイニングプランの種類
それぞれのダイニングプランに、どのダイニングサービスがいくつ付くかについてです。ダイニングサービスの数は1人1泊あたりです。(1日あたりではありません。)宿泊に付けるダイニングサービスとなっています。
2016年ではプレミアムとプラチナムプランがあったのですが、2017年ではなくなりました。(もとに戻りました。)
2017年のプランは3つです。
クイックサービス・ダイニングプラン
クイックサービス・ダイニングプランでは1泊あたり次のダイニングサービスが付きます。
- クイックサービス×2
- スナック×2
- リフィラブルマグ×1
リフィラブルマグについてはこちらをご覧下さい。
レギュラー・ダイニングプラン
WDWの公式サイトでは単に「(ディズニー)ダイニングプラン」ですが、区別しにくいので、レギュラー・ダイニングプランと呼ぶことにします。このプランでは1泊あたり次のダイニングサービスが付きます。
- クイックサービス×1
- テーブルサービス×1
- スナック×2
- リフィラブルマグ×1
デラックス・ダイニングプラン
デラックス・ダイニングプランでは1泊あたり次のダイニングサービスが付きます。
- クイックサービスかテーブルサービス×3
- スナック×2
- リフィラブルマグ×1
ポイントの仕組み
宿泊部屋メンバーごとに計算
ディズニーダイニングプラン(クイック、デラックスを含む)は宿泊ホテルごと、宿泊メンバーごとに計算します。
例えば、家族4人あるいは友達4人(どちらもOK)でコンテンポラリーに同じ部屋に2泊してダイニングプランを付けたとします。
クイックサービス | テーブルサービス | スナック | リフィラブルマグ | |
1人あたり | 2回 | 2回 | 4回 | 1個 |
4人合計 | 8回 | 8回 | 16回 | 4個 |
このようになります。これを上限として、誰がどのように食べても構いません。小食の人は大食漢に食事をあげてもいいのです。
同じ部屋でというのもポイントです。ダイニングをシェアする単位は同じ部屋の宿泊者グループになります。
毎日平均的に使う必要もありません。ある日は使わなくて次の日に全部使うのもOKです。
次の例です。家族4人でポリネシアンに2泊、ビーチクラブに2泊してダイニングプランを付けたとします。この場合は
クイックサービス | テーブルサービス | スナック | リフィラブルマグ | |
ポリネシアン4人合計 | 8回 | 8回 | 16回 | 4個 |
ビーチクラブ4人合計 | 8回 | 8回 | 16回 | 4個 |
このようになります。宿泊ごとなので、ポリネシアンとビーチクラブでは別々になります。ポリネシアンに宿泊していた日にポイントが余ったからと言って、ビーチクラブの日に持ち越すことはできません。この点だけを考えると、いろんなホテルを宿泊するのは問題があります。レストランのタイプ(クイックサービスとテーブルサービス)の偏りもあるので、平均的にポイントを消費するのは難しいと感じました。でも、ポイントの消費の問題であって、いろんなホテルに宿泊するのは楽しいですよね。
部屋の宿泊者全員に付けなければならない
部屋の宿泊人数が4人だとすると4人全員にダイニングプランを付けなくてはいけません。まあ、居酒屋の飲み放題でも全員が申し込まないとダメというのがあったりしますが、それと同じイメージです。上でも書きましたが、3歳未満は価格設定がありません。(無料です。)
2ポイントを消費するダイニングサービス
シグネチャーレストランやキャラクターグリーティングの中には、1回の食事で2ポイントを消費するレストランがあります。いくつか例を挙げると次のとおりです。
シグネチャーレストラン
・カリフォルニアグリル(California Grill)のディナー
(カリフォルニアグリルはビクトリア&アルバートの次にドレスコードが厳しいレストランです。)
・ハリウッド・ブラウン・ダービー(The Hollywood Brown Derby)のディナー
キャラクター・ダイニング
・シンデレラのロイヤルテーブル(Fairytale Dining at Cinderella’s Royal Table)のディナー
ディナーショー
アロハ・スピリット・ディナー・ショー(Disney’s Spirit of Aloha Dinner Show)
(Biergarten Restaurant)
どのプランを選ぶか?
各プランの料金
2017年の1泊ごとの料金です。大人は10歳以上、子どもは3歳から9歳。レストランによってはキッズミールメニューがあります。3歳未満の子どもは料金設定がありません。大人の食事を分けてあげることは問題ありません。
2018年のプラン(税込) | 大人 | 子ども |
クイックサービス・ダイニングプラン | $52.50 | $21.74 |
レギュラー・ダイニングプラン | $75.49 | $25.75 |
デラックス・ダイニングプラン | $116.25 | $39.99 |
2019年のプラン(税込) | 大人 | 子ども |
クイックサービス・ダイニングプラン | $52.50 | $23.78 |
レギュラー・ダイニングプラン | $75.49 | $27.98 |
デラックス・ダイニングプラン | $116.25 | $43.49 |
各プランのポイント
・クイックサービス・ダイニングプラン
朝食をクイックサービスで食べて、昼と夕食のどちらかをクイックサービスにすると上手に消費できると思います。ただし、キャラクターダイニングは基本的にテーブルサービスなので、ダイニングプランを使っておトクにキャラダイしようという作戦が使えません。ファンタズミック!ダイニングパッケージもディズニーダイニングプランで対応できますが、クイックサービス・ダイニングプランでは選択できませんね。
・レギュラー・ダイニングプラン
一番無難なプランです。このプランでも基本的には朝食をクイックサービスで取るのがいいかなと思います。もちろん、昼、夕食をクイックサービスにしてもいいですし、朝からシンデレラのロイヤルテーブルでもいいと思います。(朝が比較的予約しやすいので、朝に行きました。)また、クイックサービスで予約ができるのはビー・アワー・ゲスト・レストラン(Be Our Guest Restaurant)の朝・昼食だけですから、ランチでここをクイックサービスとして予約するのもいいと思います。
Disney Vacation Clubのサービスデスクでも、このプランをよく勧められます。ポイントを消費できるのでしたら、お得だと思います。
・デラックス・ダイニングプラン
平均的な日本人の胃袋だと、デラックス・ダイニングプランは食べきれないと思います。消費できるとすれば、シグネチャーレストランとかキャラクターダイニング等の2ポイント消費を多く入れることでしょうか。家族連れだと難しそうですね。ギャル曽根さんのような人がいると頼もしいかも。
ダイニングプランの使い方
入店時
レストラン・キャストにダイニングプランを使うことを告げます。どのダイニングプランを使うのか、大人と子供をぞれぞれ何人分使うのかを告げます。
テーブルサービスのレストランでは、ダイニングプランはコースになっているので、メニューから料理やデザートを選ぶようになっています。クイックサービスのレストランでは、いくつかのパターンや品物から選ぶようになています。ワゴンでもダイニングプランであることを告げます。
支払い時
マジックバンドでスキャンして支払います。レシートをくれるのでサインして渡します。(テーブルサービスの場合はテーブルに置いておきます。)残りのダイニングポイントがレシートに印刷されているので確認します。ポイントはテーブルサービス、クイックサービス、スナックのそれぞれがわかるようになっています。
テーブルサービスではチップが必要です。レシートにその旨が書いてあります。パーセンテージ(18%か20%が予め印刷されている)を選んで、サインします。
(Be Our Guest Restaurant)
ダイニングプランの攻略法
ダイニングプランと(プランなしの)普通の食事の比較
2015年はレギュラー・ダイニングプランを7泊分、2016年はダイニングプランなし9泊分の食事(1人あたり)をしましたので、1泊あたりの単価を計算してみました。
2015年 | 2016年 |
ダイニングプラン | 普通に食事 |
$60.04 | $53.51 |
・ダイニングプランを使うより、普通に食事している方が安かったことがわかります。
・2015年はダイニングポイントを消費しきれなかったので、とても悔しい思いをしました。(2015年は朝食にクイックサービスを活用することに気づきませんでした。)
・ダイニングプランに限った話ではありませんが食事1回の量が多い、食べきれないというのが実感でした。
・2016年のクイックサービスは1泊平均1.67回、テーブルサービス0.56回です。思ったよりもテーブルサービスのレストランに行っていません。そのために金額が下がっています。
・2016年はパークに行かず、ホテルでゴロゴロ(プールには行くんですが)したこともあり、食事の単価が安かったのかも。
ダイニングププランの攻略法
クイックサービス・ダイニングプラン
- キャラクターダイニングやシグネチャーレストランには、このプランではいけません。これらのレストランにはあまり行かない、別に支払うって人にお勧めです。
- ビー・アワー・ゲスト・レストランの朝昼食は入れるので狙う。
- 公式サイトの「Dining」で「Dining Plans Accepted」での絞込を行って、対象レストランを調べておきましょう。
レギュラー・ダイニングプラン
- 朝食でクイックサービスをバンバン使ってクイックサービスポイントを消費する
- キャラクターダイニングやシグネチャーレストランのような、お金で払うと高いけど1ポイントで済むレストランをどんどん狙う。
- ショートセットになったダイニング・パッケージは、ポイント数が単なる食事と同じなのでとてもお得。
- 2ポイントのレストランも狙う。
- スナックはパークで消費する。リゾート(ホテル)はリフィラブルマグを活用する。
デラックス・ダイニングプラン
- 朝昼夕食ともテーブルサービスが使えますので、朝からシグネチャーレストランやキャラクターダイニング、なんでも行けます。(笑)
超絶お勧めフリーダイニングプラン
条件付き、期間限定ですが、フリーダイニングプランというものがあります。なんと、ダイニングプランが無料で付いてくるというものです。無料なので(当たり前ですが)お得です。(ただし、「宿泊料金30%オフ」のようなプロモーションがあるときは同時に受けられなかったりするので、その場合はどちらがお得か考えなければなりません。)
2016年の場合
- ディズニー直営の対象ホテルに宿泊
- 宿泊期間が限定
- 最低3日間以上のパークホッパーチケットである
- キャンペーンの対象となる客室数には限りがある
- ホテルのグレードでダイニングプランが異なる
(バリューはクイックサービスプラン、モデレート以上はレギュラー・プラン等)
公式サイトを見たり、旅行代理店に尋ねてください。絶対にお得です。フリーダイニングプランが付いた部屋数は限りがあります。お早めに!
(ちなみに、私が宿泊した2016年のグランド・フロリディアンは、対象外のホテルでした。)
ダイニングプランの調べ方
対応レストランを調べる
WDWのサイトで「All Dining」を選んで、右にある「Dining Plans Accepted」の希望のダイニングプランを選択すると、対応するレストランの絞り込みができます。
あるレストランでどのダイニングプランが使えるか調べる
例えば、これはカリフォルニアグリル(California Grill)。右側に「Some Dining Plans Accepted」と表示されています。これをクリック。
すると、消費ポイントの一覧が表示されます。
行きたいジャンルのレストランの一覧を見る
ディズニーダイニングプランのページに行きます。画面の右側「Related Resources」にPDFが並んでいるので、見たいプランをクリックします。
これは、キャラクターダイニングの一覧です。
まとめ
- ディズニーダイニングプランはポイント制のダイニングシステム
- ダイニングプランは部屋ごとでポイントをシェアできる
- ダイニングサービスは「クイックサービス」「テーブルサービス」「スナック」の3種類
- ダイニングプランは「クイックサービス・プラン」「レギュラープラン」「デラックス・プラン」の3種類
- ダイニングプランで、朝食にクイックサービスを活用するとポイントを消費しやすい
- レギュラー・ダイニングプランでは、シグネチャーレストランやキャラクターダイニングで2ポイント消費を狙おう
- ダイニングパッケージは、消費ポイント数が同じなのでとてもお得
- 期間限定のフリーダイニングプランはとてもお得
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