博物館は地域を写す鏡なので、博物館を見て回るのはその地域を理解するのにいい方法。SFC修行やJGC修行*1で行き先を決めたけど、どこを訪れていいかわからないときは、博物館や美術館に行ってみるのもいいと思います。そんな気持ちで訪れたオーストラリア博物館でした。「Twitterぼうけんノート編」で書いたように、ためたろうさんの後押しのおかげで、楽しく鑑賞できました。
目次
料金
常設展が15AUD(約1200円)、特別展のネイチャーフォトグラファー2016が、5AUD(約400円)です。シドニー空港で無料でもらえるガイドブック「公式シドニーガイド(The Official Sydney Guide)」には、20%オフのクーポンが付いてますので、使いましょう。私はうっかり忘れていてクーポンの恩恵に預かれませんでした(涙)。
入館券の代わりにこんなシリコンの腕輪が貰えます。
グランドフロア
グランドフロアはアボリジニの人権や文化に関する展示、海を中心とした自然に関する展示です。
ちなみにオーストラリアではグランドフロアが日本で言う1階で、1階が日本で言う2階になります。ここでは、オーストラリア表記にします。
(アボリジニに関する展示室)
(アボリジニの彫刻)
(アボリジニの人権に関するパネル)
(動物の標本)
(海の生活に関する展示)
1階
1階は鉱石に関する展示です。オーストラリアは、鉱業が全産業の9.5%も占める鉱業国なんですね。初めて知りました。
アルバート・チャップマン・コレクションという有名なコレクションだそうですが、興味が無いのでサッと通り過ぎました。すみません。でも、いいんです、展示はメリハリ付けて見ても。音楽を聞くときも、好きじゃない曲は飛ばしちゃいますよね。
2階
2階は恐竜の骨格標本や鳥や動物の標本と、アボリジニの美術(パシフィック・スピリット)の展示です。
動物の標本
なかなか凛々しいお顔のカンガルー(たぶん)ですね。
タロンガ動物園に行くことができなかったので、コアラを見たのは剥製だけでした。ちなみに、オーストラリアではコアラが抱っこできるかどうかは州によって決まっているそうです。シドニーのあるニューサウスウェールズ州はできません。パースやブリスベンではできるようですね。また、抱っこはできなくてもワイルドライフ・シドニーではコアラを触ったり近くで写真が取れるようですね。いずれにしても、お出かけ前に確認して下さい。
パシフィック・スピリット
個人的に一番見応えがあったのがこのアボリジニ美術の展示です。ここに一番時間をかけました。
ネイチャーフォトグラファー2016
ネイチャーフォトグラファー2016(Australian Geographic Nature Photographer of the Year 2016)は、オーストラリアンジオグラフィック社が開催する自然写真の公募展です。オーストラリア、ニュージーランド、南極、ニューギニアの自然界が対象です。やはり作品は力作ぞろいですね。
実は、受付でチケットを買うときには「どうせ公募展だろう」という偏見のために、この企画展のチケットは買いませんでした。そうすると、受付のお兄さんがそれはそれは熱心に勧めるのです。悩んでいると日本語が話せるスタッフを呼んできて、改めて勧められます。それほどまで勧めるのだったら、ということで併せてチケットを買いました。
でも、やっぱり観て良かったです。本当にこんな瞬間が撮れるのかというような作品が並んでいます。自然への深い愛情も感じられる素敵な作品たちでした。
2016年の総合優勝はMatthew Macintosh氏の「Piercing Headache」で、カエルの頭の上に蚊が止まっている写真です。ポートフォリオプライズは2頭のキュートなカンガルーの写真で胸キュンです。そして説明を読むととても切ないです。孤児になってしまったカンガルーです。
教育施設としての博物館
オーストラリア博物館には学生もたくさん訪れています。標本とは言え、オーストラリアについての様々な分野の勉強ができるのですから当然ですね。ちなみに、この博物館はオーストラリアで最も古い博物館でもあります。
小学生の団体。寝っ転がってレポートを書いている子もいます。
こちらは大学生のグループ。レポートを書くのに忙しいようです。
ルーフトップカフェ
グランドフロアにこんな貼り紙がありました。屋上のカフェからの眺めは素晴らしそうです。4階まで階段で上がっていきます。(4階は日本で言う5階です。)
すると、電気がついていない少し暗い扉の前にまた貼り紙がありました。
ポップアップカフェ
オーストラリア博物館のルーフトップカフェは、改修のために閉めています。レストランと9月にオープンします。
それまでは、グランドフロアのアトリウムにあるポップアップカフェをご利用下さい。

だったら、グランドフロアの貼り紙にせめて、「ルーフトップカフェは改修のために閉店中です。」と書いといてよ。と毒づきながら、上がってきた階段をまた降りるのでした。
オーストラリアをひとくちで言えば
アボリジニとコアラと鉱石の国。人間は親切だけど貼り紙は不親切。博物館を訪れてこんな風に思いました。
Australian Museum – nature, culture, discover – Australian Museum
こちらもどうぞ
前回のお話:ハイドパークお散歩編
次回のお話:ハーバーブリッジ思慕編
シドニー!の記事一覧
*1:ここでの修行というのは航空会社の上級会員を目指すことです。ANAのSFC修行やJALのJGC修行があります。
conoさん、こちらの記事ありがとうございます。まだ我が家は博物館に行ったことがなく、娘に写真を見せたところ、「行きたい!行きたい!」と言っており、参考にさせて頂きました^^
投資家Mさん、とても嬉しいコメントをありがとうございます。
(この記事の何回か後にあとに書きますが)ジェノランケーブ動物保護区の野生のカンガルーとワラビーとのふれあいもオススメです。
私はとうとう生のコアラを観ることができなかったのですが、娘さんと行かれるときはぜひ楽しんで下さい。