お散歩に適した街、シドニー
シドニーにはJALのJGCのシドニー修行としてきています。*1
空港でもらった地図では海側の端であるロックス地区から山側(というほどではないのだが、ここではそうしておくと)のセントラル駅まで4km弱、30分程度で歩けます。(シドニー在住20年の日本人ガイドもそう言ってました。*2)シドニー市街地は、歩いて30分。それで、シドニーはお散歩に適した街だと決めちゃうことにしました。
(Google Mapを元に作成しました。)
というのも、日本人ガイドの話では路面電車の路線を作るためにいたるところが工事中で、車線が半分になっていたり全面通行止めになっていたりでシッチャカメッチャカになっています。バス停も工事のたびにあちこち移動するので、シドニーっ子でもわからなくなっているんだそうです。ちなみに、Googleマップで目的地までの経路検索しても、車で15分、歩いて15分、これではタクシーで移動する意味がありません。荷物はベルキャプテンに預けてお散歩です。
シドニーは通りの名前の標識がたくさん立っているので、私のような方向音痴でも道に迷う事はありません。碁盤の目のようになっているので、空港でもらった地図がガイドの役割を充分に果たしてくれます。まあ、いざというときはスマートホンの地図もあるさ。
グレースホテルを出てヨークストリートを歩きます。
目次
小さいけれどハイドパーク
まずは、ハイドパークを目指します。シドニーのハイドパークは、ロンドンのハイドパークより「びっくりするぐらい小さい」と言われてます。でも名前はやっぱりイギリスにあやかったんだろうな。(全くの未確認。)行ったことはないけど、ロンドンのハイドパークはローリング・ストーンズのコンサートで30万人が押しかけるほどの大きさです。シドニーのハイドパークでそんなコンサートをしたら、きっと28万人くらいは道路からはみ出て、100人くらいは池に落ちちゃうんだろうなあ。
池の向こうに見えるのは第一次世界大戦の兵士を慰霊するためのアンザック戦争記念館です。建物のホールの中には、手を広げて上体を大きくそらしたキリスト像が置かれています。
ハイドパークはシドニーの人たちの憩いの場所だそうで、こんな爽やかでイケメンのお兄さんもくつろいでいます。シドニーのハイドパークは小さいけれど、庭木はよく手入れされていて落ち着ける場所です。
オーストラリア博物館:コアラと鉱石とアボリジニー
ハイドパークの近くにオーストラリア博物館(Australian Museum)があります。
「Museum.」の浮彫は「予はミュージアムである。予だけがそうなのであって他はそうではないのだ」と言いたげな重厚さがあります。ピリオドがその想いを一層引き立てます。これ以上はないのだ。
クーポンの存在を忘れて入館料を支払います。失敗しました。常設展示がAUD 15で企画展のネイチャー・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤーがAUDでした。トータル20aud。インスタントにその国や地域の歴史や文化を知るためにはミュージアムに行くのはとてもいい方法です。オーストラリア博物館を見て、オーストラリアはやはりコアラと鉱石の国だと思いました。もちろんアボリジニーの歴史もあります。博物館の展示内容は別の機会に譲るとして、博物館からシドニー・セント・メアリー大聖堂に向かいます。ハイドパークの池では親子連れが水面に映る姿を見て何やら話しています。遠くに見える大聖堂が水面に写り込んでいます。
と、その前に。ハイドパークあたりを歩いているとやたらと目につくのがこのシドニータワー・アイです。石造りの街並みにニョキッとそびえ立つ近代的なオブジェのようで、シンガポールのように全体が近代的な風景であればともかく、京都タワーのように違和感があるのです。まるで、地面に石造りの古い家のドアノブがあって、それを引っ張ったら空中に向けて軸ごと伸びてしまったような宙ぶらりんな印象を受けます。
ただし、実際に登るとどうやら楽しいようで、ベルトラではこのタワーの「回転展望台入場券+4Dシネマ」を26.50AUDで提供しています。
シドニーのランドマークとして、オペラハウス、ハーバーブリッジに次ぐ観光名所です。
オーストラリアで最も高い建造物で、地上305mの高さを誇ります。1981年8月より一般公開が開始されました。地上からタワー頂上まで続く1504段の階段が設置されておりタワー建設記念日には、毎年タワー・ラン・アップというシドニータワーを駆け上るイベントが開催されます。
タワーの尖塔は遠距離通信の中継装置としてまたライトの点灯で航空機のナビゲーションにも役立っています。
人気だったオズ・トレックは、内容も感動もバージョンアップの「4Dシネマ」に生まれ変わりました。よりリアルにオーストラリアを体感していただけることでしょう。
航空灯にもなっているんですね。悪口を言ってちゃんと動かなくなると危ないので、このあたりでやめておきます。
シドニー・セント・メアリー大聖堂
オーストラリア博物館からハイドパークに沿って海側(北側)に進むと、シドニー・セント・メアリー大聖堂(St. Mary’s Cathedral)が見えます。ゴシック・リバイバル建築の立派な建物です。1788年にオーストラリアに来たカトリック教徒の多くは囚人だったので、ミサは個人的で殆ど行われていなかったけど、聖職者(ジョン・ジョセフ・テリー、フィリップ・コノリー)がやって来た翌年の1821年に州知事(ラクラン・マッコリー)が計画をし、礎石が置かれるが1865年に火事で消失。再建され1900年に正式にオープンしたとパンフレットにあります。
ゴシック建築の特徴である尖塔アーチが幾重にも重なるグレート・サウス・ドア(入り口)を入ると重厚で美しくおごそかな空間が広がっています。長さが100メートルを超える南半球最大級の大聖堂です。ミサも基本的に一般開放されているそうです。
www.stmaryscathedral.org.au
不測の事態が!
ホテルへ
ニューサウスウェールズ州立図書館あたりを歩いてたときに、デジタルカメラの電池がなくなりました。予備の電池に入れ替えてみると、こちらも充電がありません。時刻はお昼の12時半。本当はタロンガ動物園で生きているコアラを見たかったのだけれど、デジカメが無いとコアラにポーズを取ってもらうこともできません。いったんホテルに戻ることを考えます。そう言えばお昼ごはんもまだ食べてなかった。
グレースホテルからは11時前に「お部屋の用意ができました」メールが届いていました。これってすごくありがたいことです。本来であれば午後3時のチェックインなので4時間も前に部屋を用意してくれたことになります。上級会員(そもそもそんな仕組みがあるのかどうか知らないけれど)でもなんでもないのに。
お腹も空いてきたので、空港から始めて約6時間のお散歩をいったん終えて、ホテルに帰ってデジカメと自分の充電をします。この短時間の見て歩きだけでも街並みに魅了されて、シドニーがとても好きになりました。
こちらもどうぞ
前回のお話:シドニー!(シドニーマップ感謝編)
次回のお話:シドニー!(ハーバーブリッジ思慕編)
シドニー!の記事一覧
*1:ここでの修行というのは航空会社の上級会員を目指すことです。ANAのSFC修行やJALのJGC修行があります。
*2:翌日に現地ツアーに参加したのですが、運転手兼ガイドのショーン・小鷹さんがシドニー市街地は30分で歩けますとおっしゃってました。
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