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空席待ちは続く
ANAに乗って家族でアメリカに旅行に行く予定で、エコノミークラスからビジネスクラスへのアップグレードの申し込みをして待っています。4月に申し込みした時点では「空席待ち」の状態。それから、かれこれ3ヶ月、首を長くしております。復路便は先日、アップグレードOKの案内が来たのですが、往路便はまだです。居ても立ってもいられない私は、アップグレードの可能性について考えました。
ANAは便ごとにマイルを使った特典航空券の予約やアップグレードの席数を定めています。ですので、「空席待ち」は基本的にはキャンセル待ちです。例えば特典航空券&マイルを使ったアップグレードの席を4席をANAが決めていたとします。そして既に4席が埋まっていたとします。その場合は、4席の中の1人がキャンセルをしないと空席待ちをしている人には回ってきません。でも、どうやら(空席で飛ばすよりもビジネスクラスの席を埋めたほうがいいという考えで)席を開放しているように思います。
搭乗便の残席数
座席が残っていればアップグレードの可能性は高いはず。搭乗便の残席数はWebで調べられます。
搭乗便を予約の画面で検索します。
搭乗便の「シートマップ」をクリックします。
シートマップが表示されます。
この便のビジネスクラスは52席。空席は29席。まだまだ空いてますね。
何人待っているのか?
空席の数はわかりました。それでは、何人が空席待ちをしているのでしょうか?
サービスデスクで訊いてみました。
その結果、我が家の3人が待っているだけということがわかりました。
ちなみに、サービスデスクでは該当便に「全体で何人待っているか?」しかわかりません。
「自分より前に何人いるか?」はわからないとのことです。
この待ち行列は、空席待ちをしている人の会員ステータスによって順番が変わります。会員ステータスには、上からダイヤモンド、プラチナ、ブロンズ、平会員があります。(SFCはプラチナに準じます。)もしもあなたが平会員であれば、後から空席待ちをした他のブロンズ以上の会員に、順番を割り込まれてしまいます。ステータスが低ければ、早くから待っていても割り込まれるということです。
詳しくはこちらをどうぞ
アップグレードと残席数の関係
(自分の目指す席の空き状態だけではなく)搭乗便の座席の全体的な状況はどうなっているでしょうか?調べてみました。
方向 | 路線 | エコノミー残席数 | ビジネス残席数 | 状態 |
往路 | 成田‐シカゴ | 13席 | 29席 | 空席待ち |
復路 | ワシントンDC-成田 | 35席 | 28席 | アップグレード |
往路と復路では、エコノミーの売れ具合にずいぶん差がありますね。ビジネスはさほど変わりません。それぞれ価格が安いチケットから売れるようで、往路のエコノミークラスは変更可型のFull Flex Plus(Economy):539,100円:予約クラスYが残っているだけ、 ビジネスクラスではこれも変更可型のFull Flex Plus(Business):738,100円:予約クラスJが残っているだけです。
一方、復路便は、エコノミークラスは価格重視型のBasic Plus(Economy):128,680円:予約クラスU、ビジネスクラスではBasic Plus(Business):475,680円:予約クラスDが購入可能です。
この状況を見ると、価格が安いチケット(予約クラス)の残席が少ないほど、事前アップグレードは受けにくいということが言えそうです。
価格が安いエコノミーチケットがどんどん売れていくと、ビジネスクラスとの価格差が縮まっていくので、いきなりビジネスクラスを購入する人も多いのでしょうか。(社用とか?)
おそらく、航空会社は一定の計算方法によってアップグレードのタイミングを図っているんでしょうね。(最近はホテルの価格の変動幅がとても大きくなりました。それを思い出しました。)
安いチケットが多い時には早めにアップグレードを解放するけれど、席がよく売れているときは正規料金でももっと売れるぞなんて考えているのかもしれません。(当日アップグレードはその最たるものかも。)
分割すれば有利なのか
今回は3人の家族旅行です。「私はエコノミーでも残りの2人はビジネスにしたい。」という場合、3人が2人になれば、人数が少なくなるので有利かというと、そうとも限りません。*1
(これは以前も書きましたが)空席待ちをする会員ステータスによるのです。私がダイヤで他の2人(の内1人)がSFCであれば、私だけダイヤで優先、他の2人はプラチナ・SFCの劣後となります。ダイヤ会員が空席待ちに入ってくると、プラチナ・SFCはどんどんその後に回されることになります。私だけアップグレードということになりかねません。ひとりだけでもビジネスでもいいのであれば、その選択はあります。
分割が有利かどうかは条件に左右されるので、サービスデスクで相談するのが最善でしょう。*2自分では気づかないことを提案してもらうことも多いです。
まとめ
- 建前としては、ANAの特典航空券&マイルを使ったアップグレードの席(ビジネスクラス)は、決められている。けれどもどうやら出発日に近づくとそれ以上にビジネスクラスを開放するようである。
- 搭乗便の残席数はWebの予約で検索すれば分かる
- サービスデスクでは「全体で何人待っているか?」が分かる
- 予約クラスの低いチケットが多い時にはアップグレードされやすいが、少ない時にはアップグレードされにくいかも
ということで、出発までの30日間はチケットがあまり売れませんように(ANAさん、ごめんなさい)と祈りながら過ごすのでした。
ANAの国際線のアップグレードをするには、マイルを貯めなければなりません。マイルを貯めるには「ソラチカルート」で貯めます。その秘訣はこちらです。
追記
無事にアップグレードの案内が来ました。
方向 | 路線 | エコノミー残席数 | ビジネス残席数 | 状態 |
往路 | 成田‐シカゴ | 11席 | 23席 | 17日前にアップグレード |
復路 | ワシントンDC-成田 | 35席 | 28席 | 42日前にアップグレード |
これで往復ともにビジネスクラスでの旅が楽しめます。
この記事の1年後に、ロサンゼルスまでのアップグレードを申し込んで成功しました。
方向 | 路線 | エコノミー残席数 | ビジネス残席数 | 状態 |
往路 | 羽田‐ロサンゼルス | 6席 | 24席 | 20日前にアップグレード |
アップグレードの順番についてはこちらをどうぞ
余談:ビジネスクラスの予約クラスと予約期限
いつまでに予約しなければならないか(予約期限)と予約クラスを見てみました。というのも、上記の「往路便のビジネス」の残席が多いのに価格変更型(Full Plex Plus)しか残ってなかったからです。
エコノミー | ||
---|---|---|
予約クラス | 変更 | 予約期限 |
Super Value (L) | 変更不可 | 日本出発の50日前まで |
Value (V/W/S) | 変更不可 | 出発まで |
Value (H/Q) | 変更不可 | 日本出発の7日前まで |
Basic Plus (U) | 30,000円で可 | 日本出発の7日前まで |
Basic Plus(M) | 15,000円で可 | 出発まで |
Flex Plus(B) | 無料で可 | 出発まで |
Flex(Q) | 無料で可 | 日本出発の7日前まで |
Full Flex Plus(Y) | 無料で可 | 出発まで |
ビジネス | ||
---|---|---|
予約クラス | 変更 | 予約期限 |
Value Plus(Z) | 変更不可 | 日本出発の21日前まで |
Value Plus(D) | 変更不可 | 日本出発の14日前まで |
Flex Plus(J) | 変更可 | 日本出発の22日前まで |
Full Flex Plus(J) | 変更可 | 出発まで |
この旅行の往路便は(現在から)21日以上前です。予約期限が過ぎたためにFull Plex Plusだけ販売されているのではなさそうです。
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tterakaさん、ブックマークをありがとうございました。
「搭乗便の残席数はWebで調べられます」とあり、画面から「この便のビジネスクラスは52席。空席は29席」と判断されていますが、ビジネスクラスの予約を持っていても座席を指定していない(できない)乗客もいると思います。たとえば旅行会社によるツアーの乗客は、このパターンでしょう。したがって、残席数はこれより小さい可能性が高いと思いますが、いかがでしょうか?
とりまさん、ご指摘をありがとうございます。
その可能性はあると思います。