グリーティングやコースについては他の記事に書きましたので、ここでは体調管理について書きたいと思います。
スケジュール
ドーピーチャレンジは4日間で5K、10K、ハーフ、フルマラソンを走ります。これだけでも疲れの回復に気を使うのに、ディズニーファンにとってはさらに驚異があります。そうです。パークの存在です。
4日間のタイムスケジュールです。
日程 | イベント | 起床 | バス乗車 | スタート | ゴール |
1日目 | 5K | 3時 | 4時 | 5時30分 | 6時13分 |
2日目 | 10K | 3時 | 4時 | 5時30分 | 6時56分 |
3日目 | ハーフ | 2時30分 | 3時30分 | 5時30分 | 9時27分 |
4日目 | フルマラソン | 2時 | 3時 | 5時 | 12時8分 |
スタートは、イベントとしてのスタート時刻です。グループごとに何度もスタートするため、実際のスタート時間はこれよりも遅くなります。ゴールは私のゴール時刻です。
1日目の前日は、ハリウッドスタジオのライズ・オブ・ザ・レジスタンスに乗って、マジックキングダムのハピリーエバーアフターを見終わったのが20時30分、それからベイレイクタワーに戻って寝たのが23時で、睡眠時間は4時間。
2日目の前日は、またハリウッドスタジオのギャラクシーズエッジを中心に回って、ライズ・オブ・ザ・レジスタンスはお呼び出しがなく諦めて、リビエラリゾートを探索して、早め(22時頃)に寝ました。睡眠時間は5時間。
3日目の前日は、ランの後にライズ・オブ・ザ・レジスタンスの予約のためにハリウッドスタジオに直行。リビエラ・リゾートに戻ってトッポリーノテラスでキャラクターダイニングをして、マジックキングダムへ行きました。その後に、運良くライズ・オブ・ザ・レジスタンスのバーチャルキューの順番が回ってきたのでハリウッドスタジオに行ってリビエラリゾートに戻ってきたのが19時30分。この日も22時くらいには寝ました。睡眠時間4時間30分。
4日目の前日は、アニマルキングダムのライオンキングを見たりアバターに乗ったりしましたが、さすがに明日はマラソンの日です。そしてホテル移動の日だったので、アニマルキングダムは早々に切り上げてサラトガスプリングスに行きました。プールやショップの探索も早々に切り上げて部屋には18時頃に戻りました。睡眠時間7時間。
パークを歩き回っていると足が棒のようになりますよね。ランニングをしていなくても疲れるのに、走った後だと疲れがいっそう溜まっていきます。
でもね。じっとしていられないんですよ。特に、ギャラクシーズエッジは私には初めてのエリアでしたし、ライズ・オブ・ザ・レジスタンスはバーチャルキューを導入していたので、1日1回しか乗れません。
パークに行かない対策としては、不要なパークチケットを買わないでおくことがあります。でもね、年パスホルダーだったんです。行かないともったいないって思っちゃうんです。次回は年パス無しで、不要なパークチケット無しで臨みたいと思います。
また、ホテル移動も問題があります。今回は予約のタイミングがちょっと遅くて、DVCでの予約はかなり困難でした。1月中旬のWDWは閑散期なのですが、マラソンウィークエンドに限って全米からわんさかゲストが押しかけるんだそうです。そんな事も知らずにのほほんとしていたら、予約はあっという間に埋まってしまいました。
ベイレイクタワー2泊→リビエラリゾート2泊→サラトガスプリングス2泊なのですが、
移動日の(チェックアウト)11時から(チェックイン)16時まではホテルで休むことはできません。じゃあ、この間はどうするかというと、パークに行っちゃうんですね。
対策としては、なるべくホテル移動をしないということです。1つのホテルに泊まり続けるのが理想です(笑)。
とはいえ、いろいろ泊まりたいですよね。リビエラリゾートはできたばかりですし、トッポリーノテラスは新しいキャラクターダイニングということもあって、行ってみたかったんです。
また、スタート地点であるエプコットの駐車場までのシャトルバスが混みにくいホテルに泊まることも時間短縮に役立ちます。今回は、ベイレイクタワー(コンテンポラリー)、リビエラリゾートからは混まなかったので30分程度で到着できましたが、サラトガスプリングスからは激混みで1時間30分かかりました。たまたまなのかどうかわかりませんし日程の要因もあるかもしれません。今後調査します。

私とタイムについて
どんな人が走ったのかについてもきっと興味があるでしょう。男性で年齢はかなり高めです。小さな頃から運動よりも読書が好きだったので、身体能力は低めです。社会人になってからの運動はせいぜいゴルフぐらいです。
知人の中にはマラソンが好きな人もいましたが、全然興味はありませんでした。きっかけは、WDWのマラソンでグリーティングがあることを知ったことです。香港ディズニーランドでもランイベントがあることを知り、5キロや10キロだとなんとかなるかなと思って、練習を2017年の3月から始めました。最初は5キロのウォーキングからです。冬までは30キロ/月のペースで、1回あたり5キロのランの練習をしました。
2018年11月には香港ディズニーランドのランイベントに参加して5Kと10Kを完走しました。そのころからWDWで走りたいと思うようになり、2019年1月にANAの特典航空券ビジネスクラスが取れたので、思い切って参加することにしました。
Nike+のアプリで記録を取っているのですが、見返すと2019年4月まではサボってますね。4月は4キロ、5月は10キロ、6月はサボリ(笑)。7月に「これではいけない」と思ったのか100キロのペースになり2019年11月は150キロ、12月は210キロを走っています。この頃には、ハーフの距離も走っています。ハーフの距離を初めて練習で走ったときには、膝が痛くなって3日間、足を引きずりました。膝が痛くなると無理をせずに休むようにしていると、そのうち慣れたのかハーフでも傷まなくなってきました。なんちゃってランナーの私が言うのもなんですが、参加するレースの半分の距離には慣れておくことが最低限必要だと思います。
WDWマラソンウィークエンドのタイムは以下のとおりです。
レース | タイム | キロ当たり |
5K | 30分4秒 | 6分 |
10K | 1時間9分28秒 | 6分57秒 |
ハーフ | 2時間43分37秒 | 7分45秒 |
フルマラソン | 6時間8分57秒 | 8分45秒 |
練習では6分/キロを切るペースなので、本番でもそれに近いタイムで走りたいと思っていました。特にマラソンは練習では走ったことがないけど、グリーティングの時間が30分かかるとして4時間30分くらいで走れるといいなと思っていましたが、ずいぶんとかかってしまいました。
nike+のペースをグラフにしたものです。フルマラソンでの30キロ以降が絵に描いたように悲惨ですね。

身体の痛みや故障
5Kでは、自分のペースで走りたいと思ってピョンピョンと左右に飛び跳ねながら他のランナーを追い越していました。これがどうもいけなかったようです。4キロを過ぎたあたりで左ふくらはぎに激痛が走りました。なんとか痛みをこらえて完走できたのですが、ゴールの後も足を引きずって、明日以降のランに参加できるかどうか心配なほどでした。でも、パークに行っちゃうんですよね〜。ギャラクシーズエッジでも足を引きずりながらスターウオーズの世界に浸っちゃいました。
対策としては、普段と違う走りをしないことです。(自分で言うのもなんですが)無理な追い越しは危ないですし足にも負担がかかることがよくわかりました。
10Kでは、左ふくらはぎの痛みをカバーしながら走り終えました。ハーフでも同様に痛みをこらえながら走っていると途中で右ももの膝に近い部分に違和感を感じ始めました。熱っぽいイヤな疲労感がその部分に溜まってきました。きっと左ふくらはぎをかばったフォームになっていたせいだと思います。意識すると余計に悪い状況になりそうだったので、左ふくらはぎもかばわないように自分がリラックスできるフォームを心がけました。フルマラソンでは、左ふくらはぎの痛みや右ももの痛みはなんとかごまかしながら走ることができました。
まあ、私は「なんちゃってランナー」なので、この対策はあまり説得力がありませんが(笑)。

メンタルの問題
フルマラソンを初めて走って感じたのはメンタルの問題の大きさです。フルマラソンでは以下のようなルートです。
ルート | 距離 | 累計 |
エプコットからマジックキングダム | 16キロ | 16キロ |
マジックキングダムからアニマルキングダム | 11キロ | 27キロ |
アニマルキングダムからブリザードビーチ | 7キロ | 34キロ |
ブリザードビーチからハリウッドスタジオ | 4キロ | 38キロ |
ハリウッドスタジオからエプコット | 2キロ | 40キロ |
エプコットからゴール | 2.2キロ | 42.2キロ |
マジックキングダムからアニマルキングダムまでは「果てしない」と思いました。私にとってはコースとなっている5つのパークの中ではマジックキングダムが一番エネルギーをもらえます。その楽しみが最初の16キロで終わってしまうんです。あとはゴールまで走り続けるしかないと思えば思うほど、ゴールが先に思えてしまいました。
でも、このように表にしてみると、このルートは良く出来てるんですよね。パーク間の距離も段々と短くなっているし。
「果てしない」という思いは「歩いてしまいたい」に繋がります。歩いてしまうと、走り出す勇気に欠けてきます。そのうち悪魔が自分にささやき始めます。「どうせみんな歩いているんだ。これでもゴールできるんじゃない?だったら無理をせずにあるき続けたら?足も痛いんだろ?」
そんなときに救ってくれたのがペーサーでした。ペーサーは目標の時間でゴールするためのガイドです。6時間15分のペーサーは、Walk-Run-Walkをしていました。これは一定時間を走って一定時間歩き、それを繰り返すものです。合図によって走り出し、また歩きます。これだとリズムがあるので走り出すことに苦痛を感じません。とりとめなく走り続けることに、限界に達した心は苦痛を感じますが、リズム良く休めることがわかれば、なぜか力が出るものです。Walk-Run-Walkを個人やグループで行っているランナーもいました。「Runkeeper」アプリでもセットできるようです。「もう走れない」というメンタルの問題にはWalk-Run-Walkがいいと思います。
気温について
オーランドの冬は、暖かい日もあれば寒い日もあります。1日目は14℃で、ウルトラダウンジャケットが必要でした。ランニング用の服装も半袖のアンダーに長袖シャツ2枚重ねしました。
4日目は29℃。半袖シャツに短パンです。
また、寒い日でも(もちろん暑い日も)シャトルバスはガンガン冷房をかけますから、冷え対策も重要です。荷物にはなりますが(gEARバッグに入れて預けられます)ウルトラライトダウンジャケットやパーカーがあると安心です。
朝食について
バスに乗る時間が早朝なので、当然、レストランやショップは開いていません。前日に用意しなければなりません。私は各ホテルのショップで売っているランナーズパックを買って食べてました。これだけだと少ないのでバナナや他のフルーツも買ったりしました。

もしも、ホテル移動があまりないのであれば、(ディズニーではない)デリバリーサービスで食べ物を買っておくこともいいと思います。(ホテル移動が多いと食べ物のパッキングが大変だと思います。)
また、前の日にもらうスナックも翌日の朝食にまわしてました。

ランナーズスクエアというサービスもあります。スタート地点にエリアが設けられていて、走る前の食事や走った後の食事も提供されます。ちょっとしたラウンジのようなサービスです。ただ、$85とかなり高いので、私は利用しませんでした。
トイレについて
トイレは充分用意されていると感じました。仮設トイレは男女共用です。
スタート地点
セキュリティチェック直後のトイレは混雑します。ステージ横のトイレのほうが比較的空いています。また、スタートの柵(Corral)のそばにもトイレがあって、こちらは空いています。
パーク外
仮設トイレが用意されています。順番待ちになっていることも多いので、早めに利用するのがいいと思います。
パーク内
パーク内のトイレも利用できます。
こんなものを用意したけど
万が一のことを考えて尿もれパッドを用意しました。結局使うことはありませんでしたけど。
ちなみにパンツに装着することはせずに、ランニングポーチに入れてました。装着するときっと擦れて肌が荒れると思ったからです。

持ち物について
カメラ
スマートフォンだけでいいと思います。グリーティング箇所にはフォトパスカメラマンが必ずいます。写真はゼッケンでリンクするので、必ず見えやすい位置にゼッケンを付けます。また、キャストがいてスマートフォンでも撮ってくれます。
仮装
仮装をして走っている人も多く見かけました。フルマラソンでさえも多かったです。ただし、やはり肌が擦れる衣装は避けたほうがいいと思います。
私も次回は仮装しようかな。
預け入れ
ランニングに不要な荷物は預かってくれます。時間はそんなにかかりません。
メディカル
飛行機に長時間乗るので乾燥対策としてリップクリームは重宝しました。
オーランドは1月でも暑い日があるので日焼け止めは欠かせません。
ランニング中に衣服が擦れて肌が荒れる人は、ワセリンを用意するといいそうです。大会のメディカルでも供給してくれてました。
まとめ
走るときもパークで遊ぶときも無理をしないのがよさそうです。
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