ウォルト・ディズニー・ワールドのマラソンウィークエンドも最終日、マラソンの日です。これまで、5Kはコンテンポラリーのベイレイクタワーから出発、10Kとハーフマラソンはリビエラリゾートから出発しました。マラソンはサラトガ・スプリングスからの出発です。
これまでは、一切、渋滞にあわなかったのですが、それはどうも運が良かっただけの話らしく、この渋滞はけっこう有名なものだそうです。位置関係はこの地図のとおりなのですが、ホテルの場所と渋滞が関係あるのかないのか、よくわかりません。
サラトガ・スプリングスからはこんな道を通っていくのです。たぶん。

さて、マラソンのスタート時間は朝5時です。各ホテルからのバスに朝3時までに乗るように強く推奨されています。もちろん私も3時までに乗るように支度をしてバス停に向かいました。サラトガ・スプリングスのランディズニーのバス停は、メイン棟のプールの前にあります。他のランナーたちも来てました。
まもなくバスが来て乗り込みます。この様子だと4時前には着いて、キャラクターグリーティングも楽しめそう。
ところが途中からひどい渋滞です。ちっとも前に進みません。時刻は朝の4時27分。もう30分でスタート時間です。なのにまだハリウッドスタジオあたりです。もう、バスには1時間半も乗っています。

段々とバスの中がザワザワとしてきました。私のスタートは「H」なので、おそらく実際のスタートは1時間遅い6時頃だと思いますが、「A」や早いスタートの人は、時間に間に合いそうにありません。
渋滞で停まったバスから降りて歩こうという人が数人いました。運転手にドアを開けてもらっています。みんなが降りるわけじゃなさそうだったけど、私もつられてバスを降りて歩くことにしました。私の隣の人は「おまえ、降りるのか?」と意外そうな顔をしてましたけど。
バスを降りて、歩きます。夜明けは、まだまだ。

調子良く、バスを追い抜いていたのは最初の3分間だけでした。すぐに渋滞は解消されてしまい、どんどんとバスに追い抜かれていきます。
ああ、ミスってしまった。そんな敗北感をたっぷり感じながら歩かなくてはなりません。ここから歩くとおそらく20〜30分はかかるでしょう。
通行止めのような赤い印は、交通規制なんでしょうね。
マラソンの前のウォーキング。まあ、ウォーミングアップにちょうどいいやと、まるですっぱいぶどうのキツネです。

なかには、バスに向かってヒッチハイクのように親指を上に向けるおじさんもいます。けれど、誰も停まってくれません。おじさんは3回ヒッチハイクをして、3回苦笑いをし、諦めました。
もう、エプコットのスタート地点まで歩くしかない。
10分ぐらい歩き続けたとき、目の前でバスが停まりました。
そして、ドアが、プシューという音ともに開きました。
バスのステップは、天使がいざなう天国への階段のように思えました。

近くにいた女の子たちも歓声をあげます。信じられない!神さま!ありがとう!
マリア様のようなバスの運転手さんでした。
このバスの乗り心地の良かったこと、良かったこと。途中でバスを降りた後悔で疲労した足を休めてくれます。バスの中は、ハイキングに行くようなゴキゲンなムードでした。
その後もこの運転手さんは、途方に暮れて歩いているランナーを拾ってはバスに迎えてました。

スタート地点のバス停に到着したのは、ちょうど朝5時。自分のスタート時間には充分間に合いました。
ありがとう。運転手さん!
好きです。ランディズニー!
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