JAL国際線特典航空券PLUSは終焉の通知

JALからメールが来ました。

タイトルには「JAL国際線特典航空券がさらに便利に取りやすく生まれ変わります」と書かれています。

 

これまで固定的な必要マイル数だったのが、需要に応じてマイル数がアップするようになります。

北米を例に取ると今まではエコノミーは25,000マイルで固定だったものが、25,000〜135,000マイルになります。ビジネスは50,000マイルだったものが50,000〜394,000マイル。

需要変動のマイル数になることによって、ファーストクラス以外の座席クラスの「キャンセル待ち」がなくなります。(すぐに取れるかどうかがわかるようになります。)

また、予約変更が自由だったのが特典航空券の魅力だったのですが、これも不可になります。

今まで「国際2区間、国内1区間まで」だったのが、「国際1区間、国内1区間まで」になるのも痛いですね。例えばウォルト・ディズニー・ワールドがあるフロリダのオーランド空港には日本から直行便が出ていません。シカゴやワシントンなどを経由する必要があります。これまでのルールでは、地方空港−東京−シカゴ−オーランドのルートでエコノミーであれば25,000マイルでよかったのが、地方空港−東京−シカゴが25,000マイルになってしまいます。残りのシカゴ−オーランドは、別途手当をしなくてはなりません。

今までは、チケットさえ確保できるのであれば少ないマイル数でビジネスクラスも楽しめたのが、これからは難しくなりそうです。エコノミーも需要によって必要マイル数が高騰しそうです。

確かにJALにが強調するように、これまでは取りにくかった特典航空券が取りやすくなる、一部路線では必要マイル数が引き下げられるというメリットはあるでしょう。でもそんなときはマイルをeJALポイントに変えて、さっさと有償航空券で取れちゃうんですよね。

もっとも、JAL国際線特典航空券PLUSは、今まで歪みのあった有償航空券と特典航空券の比率が、経済合理的になったとも言えます。有償航空券の価格は需要変動します。それに対し特典航空券の必要マイル数は(キャンペーンなどはあるけれど)あまり需要変動していませんでした。加えて、エコノミービジネスの特典航空券の必要マイル数の差は2倍しかありません。有償航空券では6倍近くもの差(金額)になります。新ルールでは、エコノミーとビジネスの最大の必要マイル数は約3倍になっていますね。実際にはどのように運用するのかはわかりませんが。

新ルールでは、今までの歪みが薄れて経済合理性を持つようになるとも言えます。今までの歪みが陸マイラーにとっての行動の源泉だったんですけどね。その歪みが終焉を迎えるわけです。

JALが目指すところはわかりませんが、経済合理的に考えるなら、有償航空券も特典航空券も同じ価値に行き着くのが自然です。言い換えれば、有償航空券を取得するコストと特典航空券を取得するコストが同じになるということです。「特典航空券だからお得!」なんてことがなくなるということです。そのためには、「特典航空券枠」という現在の枠があるのも不自然なので、特典航空券枠を広げて行く可能性も十分あります。極端に言えば特典航空枠自体がなくなって有償航空券と一緒にして残りの席数を計算するほうが自然だということです。

新ルールは2018年12月からです。それまでの発券であれば現在のルールです。一部路線を除いてフライトの予定があれば発券しておいた方がいいですね。

「JALに乗るなら、ポイントサイトのポイントをマイルに変えて、eJALポイントに変えて、航空チケットを予約しよう!」なんて日が来るような気がします(苦笑)。

British Airwaysのルール(BAのマイルでJALの国内線に乗る時)が変わらないことを祈ってます。(国内線なので関係ないということであってほしい。)

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