実写版「美女と野獣」
実写版「美女と野獣」は日本国内でも大ヒットですね。5週連続で1位を記録して、世界的にも実写版ディズニー映画では観客動員の最速記録だそうです。
私も(やっと、遅ればせながら)観てきました。エマ・ワトソンの美しい歌声に惚れ惚れしながら、そして、目をうるませながら2時間余を過ごしました。
明日(5/14)は#母の日💐
お母さんと『#美女と野獣』デートもオススメ🌹✨ pic.twitter.com/cEbIU7rxa1
— ディズニー・スタジオ (@disneystudiojp) 2017年5月13日
野獣姿のダン・スティーブンスの演技がとても豊かで、引き込まれました。特に目の動きなどは、特殊メイクで盛り付けた顔では難しいはず。どうやって演技しているんだろうと思っていましたが、特殊メイクではなくてCGで描いていたんですね。ご本人はグレーのマーキングスーツ(野獣に見せるために胴回りなどはずいぶん盛り上がったスーツ)を着て、演技をされていたんですね。どおりで目の表情にとても説得力があると思いました。おそらく目はCGではなくてご本人のモノですよね?(笑)
You vs. the guy Emma Watson told you not to worry about pic.twitter.com/eMvRy7NMf2
— Jarett Wieselman (@JarettSays) 2017年5月24日
美女と野獣もプリンセスの物語、つまり王政をベースにした物語です。アメリカは民主主義の国なので王政には関心がないかと思いきや、意外に(意外と思うのは私だけ?)関心があるようです。英国王室についてもずいぶん関心があるようで、エリザベス女王即位60周年の時の報道やロイヤルベビー、ロイヤルウェディングもとても注目されているようですね。
「アメリカの女の子は、小さな頃からディズニーのプリンセスの物語を見て育つので、王室が好き」なんて話を聞いたことがありますが、むしろウォルト・ディズニーがアメリカ人の王室への敬意をベースにした物語を多くヒットさせたというのが先なのでしょう。
映画の感動はパークへと連なる
ディズニーは総合的なエンタテインメント企業なので、美女と野獣を見た人がまたディズニーにコンタクトする仕掛けがあります。そうです。ディズニーパークです。フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド(WDW)には美女と野獣のお城とその中に「ビー・アワー・ゲスト・レストラン」があります。
ビー・アワー・ゲスト・レストランは、マジックキングダムにあります。
美女と野獣の城(便宜上、ビーストキャッスルと呼びます)の中にあります。
希望者は野獣と写真を撮ることができます。
ビー・アワー・ゲスト・レストラン
ビー・アワー・ゲスト・レストランには3つのダイニングルームがあります。
ギャラリー(絵画の部屋)
ひとつは、美女と野獣アニメーション映画の絵画が飾られている部屋(ギャラリー)です。絵画には、映画のシーンや村の人々の様子が描かれています。
ウェストウィング(野獣の部屋)
もうひとつは野獣の部屋です。照明を落とし青白く照らされた部屋(ウェストウィング)です。音楽もおどろおどろしい雰囲気を醸し出しています。
あの一輪のバラの花もこの部屋の青白い照明の中で輝いています。
ボールルーム
最後に、野獣とベルが、そしてプリンスとプリンセスがダンスをしたボールルームです。お城のボールルームでダイニングが楽しめるなんて幸せ!というアメリカ人でいっぱいです。

ディナーのメニュー
朝食とランチはクイックサービス(ファストフード)、ディナーはコース料理(前菜、メインデッシュ、デザート)です。ディナーに行きましたが、受付を済ませるとキャストがルミエール型のキャンドル(電灯)を持って、席まで案内してくれます。席にはバラの花の形に折りたたんだナプキンが置いてあります。
前菜の写真がなくてすみません。メインディッシュの2種類です。

デザートはミッキーシェイプ!
「味は好み」なのでいろんな感想があると思いますが、私にとってはやっぱりアメリカのテイストで、東京ディズニーランドのほうが桁違いに美味しい(東京ディズニランドがすごく美味しいと言っているのではありません。)と言えます(苦笑)。(ミッキーシェイプもトーキョーのほうが桁違いにかわいくてキレイだと思いますよ。)
人気の高いビー・アワー・ゲスト・レストラン
このビー・アワー・ゲスト・レストランは予約が困難なくらい人気です。できればクイックサービスの朝食やランチではなくて、ディナーを楽しんでいただきたいのですが、半年前から予約できるのでその時点で予約するのがベストです。日にちが近づくに連れてだんだんと埋まって遅い時間帯しか残っていないようになります。ただし、前日でもキャンセルが出ることがわりとありますので、諦めずに公式サイトにアクセスするといいです。
ビー・アワー・ゲスト・レストランの人気の高さはウォルト・ディズニー・ワールドの公式サイトからもわかります。公式サイトではトリップ・アドバイザーの評価も表示されますが、パーク内のレストランのなかでは口コミ数はダントツの7,221(2017年5月末)で、2位のシェフミッキーの4,369を大きく引き離しています。(ちなみに、パーク外も入れると口コミ数の1位はディズニースプリングスにあるT-Rexレストランです。)
ビー・アワー・ゲスト・レストランはキャラクターダイニングではありません。*1野獣と写真を撮ったりできますし、30分(くらいだったと思います)に一度は音楽とともに野獣がボールルームに登場して挨拶をしていく(テーブルを回るわけではなく、素通りです)のですが、WDWではキャラクターダイニングの範疇に入れていません。
けれども、これだけ人気があるのは、やはり王室へのあこがれがあるから、と言ってしまいましょう(笑)。シンデレラ城での「シンデレラのロイヤルテーブル」(こちらはキャラクターダイニングです)も大人気で予約困難ですしね。
日本人にも人気のビー・アワー・ゲスト・レストラン
日本人にもビー・アワー・ゲスト・レストランは大人気です。これはTDRNAVI(ディズニーパークの情報満載のサイト)でのランキングですが、やはりビー・アワー・ゲスト・レストランが1位ですね。口コミ数も多いです。
東京ディズニーランドでは2020年までに総投資額750億円レベルの規模で開発が予定されていますが、その中に美女と野獣エリアがあります。大型アトラクションとショップとレストランを建設する予定なので、ビー・アワー・ゲスト・レストランが待ち遠しいですね。
www.tokyodisneyresort.jp
次の実写化アニメはムーラン
たとえ、今回の「美女と野獣」の実写化がこのような大成功に至らなくても(トントンあるいは多少の赤字でも)、総合的エンタテイメント企業のディズニーにはディズニーパークへの動員があり、それを見越すことができるわけですね。
次の実写化される映画はムーラン(2018年11月公開予定)のようですね。ムーランはプリンセスではありませんが、エプコットのワールドショーケースの中国館にレストランができるとうれしいなぁ。
movies.yahoo.co.jp
*1:キャラクターダイニングは、ディズニーのキャラクターたちがテーブルに挨拶にやってきて、一緒に写真を撮ったりサインをしてくれたりするサービス付きのダイニングです。
Kenさん、いつもブックマークをありがとうございます!