ウサギの楽園:大久野島(おおくのしま)
ウサギの楽園と言われている大久野島をご存知でしょうか。近年では外国人観光客も増えて土曜日や日曜日は大賑わいです。

大久野島は広島県竹原市の島で、忠海港(ただのうみこう)から船に乗って行きます。戦時中には毒ガス兵器を製造していたために地図からも消されていた島でした。1963年には国民休暇村が作られてリクレーションの島となりました。私も小学生の頃に何度か遠足に行きました。その後にウサギが繁殖して有名になり、700羽もいるウサギの楽園として知られるようになりました。
島のほぼ全域を環境省が所有していて「休暇村大久野島」として利用されています。島に住んでいるのはその従業員だけだそうです。
写真家の福田幸広さんは大久野島のウサギを「会いにいけるしあわせ動物」と呼んでいらっしゃいます。そう、大久野島のウサギは野生なんですが、カンタンに会えるしエサをあげることもできます。

うさぎ島 会いに行けるしあわせ動物 (NATIONAL GEOGRAPHIC)
- 作者: 福田幸広,ナショナルジオグラフィック
- 出版社/メーカー: 日経ナショナルジオグラフィック社
- 発売日: 2015/11/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る

おすすめコース
おすすめコースは第2桟橋〜国民休暇村〜テニスコート〜山道〜発電場跡〜第2桟橋のルートです。ゆっくりと回って3時間あれば充分だと思います。2種類の出会いが楽しめます。
ひとつは、広場でたくさんのウサギと戯れる楽しみです。これは、第2桟橋広場、休暇村広場、テニスコートで楽しめます。*1

もうひとつは、山道で駆け寄ってくるウサギと出会う楽しみです。これは山道で楽しめます。

地図で表すと下図のようになります。この逆に回ってもいいのですが、はじめは平坦な道でウサギと戯れるほうが、楽でいいと思います。これで飽き足らないときは、夕日の丘や展望園地に行ってみてください。

まずは第2桟橋〜国民休暇村〜ルート
第2桟橋
第2桟橋は旅客船とフェリーが停まります。いきなりウサギさんたちがお出迎えをしてくれて、メロメロになっちゃいます。


キャンプ場のまわり
キャンプサイトは芝生保護のためか、ウサギさんが入れないように網が張ってあります。その周辺のウサギさんたちです。


第1桟橋
灯台も見えます。この周辺にはウサギの耳の集音器があって、耳に当てると波の音が大きく聞こえてきます。



休暇村周辺
休暇村大久野島の前は広場になっていて、ウサギさんたちが多いエリアでもあります。


山道
いろんなところでウサギたちが待っています。人間の足音やペレットの袋がカサカサとこすれる音に反応して、駆け寄ってきてくれます。野生なのにグリーティングしてくれるとてもキュートな瞬間です。

頑張って歩いてきた苦労が報われます。

発電場跡
第2桟橋の近くに発電場跡があります。毒ガス製造のために建てられた発電所ですが、今は廃墟となっていて、柵の中から入ることはできません。「でも、ウサギさんならそんなことは平気!」(おさるのジョージ風)


足を伸ばして
山道ばかりになりますが、人が少ないエリアなのでウサギさんとより親密になれます。
夕日の丘

大久野島神社の奥に海水浴場があります。

その付近に夕日の丘への登り口があります。

山道を登っていくと案内標識があります。

海が見えます。眺めもいいです。

山道の中のウサギさんも素敵です。

展望園地
展望園地への道の途中にもたくさんのウサギさんと遭遇します。
途中にこんなロープがありますが、これは「自転車が進入禁止」ですので、徒歩で登る場合は通って構いません。
山道を登っていると、どこからともなくウサギさんが現れて駆けって近寄ってきます。そのかわいいことかわいいこと。思わずペレットをあげてしまいます。本当にキリがないくらいウサギさんが近寄ってくるので、どこかでペレットをあげるのを中断しなければ、いつまでたっても展望園地にたどり着けません。
ウサギさんだけでなく、イノシシやヘビにも遭遇しました。特に、ヘビは道の真中に2mのカラダを横たえて動きません。通せんぼしています。近寄って噛みつかれるのも嫌だしどうしようか迷っていると、3分後にはゆっくりと前に進んでよけてくれました。


やっぱりウサギさんがいいですね。

展望園地の階段を登ると展望台があります。

展望台でもウサギさんがお出迎えしてくれます。


瀬戸内海の春の景色です。
子ウサギにも出会える
子ウサギは警戒心が強いので穴の中や土手の間などにいます。ウサギの繁殖期は通年ですが、やはり春や秋に多く見られます。中には警戒心のない子もいまて、近寄ってきてくれます。でも多くは離れた場所にいるので、少し遠くに目をやると見つけられることが多いでしょう。

施設
休暇村大久野島
和室63室・洋室2室の客室がある休暇村です。館内にレストランと喫茶や売店があります。温泉もありますし「手ぶらでキャンプ」もできますので、夕日やウサギさんを眺めながらバーベキューもいいですね。また、星空もきれいだそうです。大久野島はほとんどが環境省が所有していますが、イコール島のほとんどが休暇村になっているということです。

シャトルバス
桟橋から休暇村大久野島まで無料のシャトルバスが運行されています。歩けば13分程度ですが、バスは徐行するので7分で到着します。休暇村の宿泊客でなくても誰でも乗れます。色々と歩き回って疲れた時は便利ですね。

レストラン
180名収容のレストランです。営業時間が短いので注意してください。特に平日のお昼は11:30~13:30と短いです。
朝食 | 7:30~9:00 |
昼食 | 11:30~13:30(日曜日14:00迄) |
夜 | 17:30~20:00 |

竹原いもカレーを食べました。980円。これは、竹原市近隣の特産を元に作られたカレーです。安芸津のいも+三原のタコです。カレーは甘めの家庭的な味です。

この他の主なランチメニューは以下のとおりです。(2017年4月現在)
鯛の釜飯と骨蒸し定食 | 1600円 |
竹原たけめし | 1200円 |
竹原魚飯 | 1200円 |
タコよくばり定食 | 1600円 |
タコ香り揚げ定食 | 1250円 |
お刺身定食 | 1800円 |
うさんちゅランチ(子供向け) | 540円 |
うさんちゅカフェと売店
うさんちゅカフェでは、コーヒーやジュースなどが飲めます。ここでも竹原いもカレーが食べられますし、「うさぎのはなくソフト」なんてのもあります。営業時間は7:30〜21:00です。軽食は10:00〜16:30。


うさぎのはなくソフト

たこ飯 | 350円 |
カレーライス | 500円 |
うさんちゅコーヒー | 400円 |
うさぎのはくそソフト(バニラ) | 350円 |
この他にも色んなメニューがあります。
売店
竹原のおみやげとウサギのグッズが販売されています。

レンタサイクル
レンタサイクルの貸出もあります。2時間の料金です。
種類 | 宿泊者 | 日帰り |
普通の自転車 | 400円 | 600円 |
電動アシスト | 600円 | 800円 |

日帰り入浴
日帰り入浴もできます。8:00〜18:00。天然ラジウム温泉で大人410円です。
毒ガス資料館
大久野島は1929年に毒ガス工場が作られて1945年まで毒ガスの製造が行われました。その歴史を資料によって振り返ります。館内は撮影禁止です。


開館時間:9:00〜16:00
入館料:大人100円
いつ行くのがいいか(混雑予測)
下のグラフは2016年「大久野島の観光客の推移」と「月の最高と最低気温」です。過ごしやすい春や秋はお客さんが多くなります。また、(当然ですが)土日祝日は、お客さんが多く混雑します。

一番多いのは5月で5万3千人です。12月の3倍以上の人が大久野島に訪れます。
混雑時のデメリット
・忠海港からの船では、積み残しに合うかもしれない。
下の「忠海港ルートの問題点」にもありますが、混雑時には乗船待ちが3時間を超えることもあります。ゴールデンウィークの12時過ぎに忠海港に来て、乗船できたたのは16時頃ということも。乗船は先着順なので、朝早く忠海港に着くことがおすすめです。まるで、舞浜のディズニーですね。
・集まってくるウサギさんの数が少なくなる。
大久野島のウサギは700羽と言われています。観光客が少ない時期に訪れると、20羽以上のウサギさんたちが集まってくれて、異次元(?)の楽しさを満喫できます。混雑時には、観光客一人あたりのウサギは少なくなるという計算になります。
・すでにウサギさんはお腹いっぱいかもしれない。
混雑時には、朝から多くのお客さんがウサギに食べ物をあげます。満足したウサギさんは、お昼寝してます。それはそれでカワイイのですが、こんな時のウサギさんは餌の袋の音をさせても「ふ〜ん」という感じになります。
いつ行くのがいいか
・たくさんのウサギさんと遊びたいなら。。。平日、冬、早朝がキーワードになります。休暇村に宿泊して早朝にウサギさんと遊ぶのもいいですね。(ウサギさんは夜行性なので朝と夕方に活動が活発になります。)
観光客が少ないときのウサギさんたちはお腹をすかせてますので、この時期にもぜひ訪れてください。

とはいえ、夏の暑さや冬の寒さのなかでは、ウサギさんと戯れるのもけっこう大変です。春や秋、あじさいの咲く6月頃は島内の植物が見頃になるので、そんな楽しみもあります。
行く前の準備物
大久野島ではペレットや野菜等は販売していません。事前に準備をしましょう。お勧めは、ペレットとスティック野菜です。
ペレット
ペレットはペットショップで売っているウサギ用を!

スティック野菜
ニンジンなどの野菜スティックもお勧めです。

ペレットは手のひらに乗せてウサギにあげるので、写真を撮る時にはうさぎの顔と手のひらが重なりますが、野菜スティックだとこんな写真が撮れます。

野菜スティックをあげているときのほうが、2本足で「たっち」してくれるように思います。

ウサギにあげてはいけないもの
・肉や魚
あたりまえですが、草食動物であるウサギさんは肉や魚は消化できません。余談ですが、草食動物のうんちは肉食動物と比べてあまり臭くありません。タンパク質等を分解したうんちが臭いんだそうです。ウサギのうんちは臭くありません。
・人間が食べるお菓子
ウサギさんも甘いものが好きです。なので、人間の食べるお菓子も好んで食べちゃいますが、肥満の元になります。
・野菜でもあげてはいけないものがある
- ユリ科の植物(長ネギ、玉ねぎ、にんにく)は、赤血球を破壊する成分が含まれているそうで、与えてはいけません。
- ほうれん草に含まれるシュウ酸はウサギにはよくありません。
- じゃがいもは、でんぷんが多くてウサギのお腹に負担かかかります。
- 水分が多い野菜は、下痢を誘発することがありますので注意したいです。
- 甘い果物はウサギさんにも魅惑的な食べ物のようです。でも、肥満になる可能性がありますのでほどほどにしたいですね。
ちなみにウチのウサギは、ニンジンは好きではありません。ウサギのくせに見向きもしません。小松菜やブロッコリーは大好物です。(他のウサギさんはニンジンは大好きだと思いますけどね。)
ペレットを準備し忘れたら、忠海港で買おう
ペレットを準備し忘れたり、ちょっと足を伸ばして大久野島まで行こうと思った時は、忠海港の売店でペレットを買いましょう。

ペレットが入った封筒が1袋100円で販売されています。封筒には「空き袋は、思い出を詰めてお持ち帰りください」と書かれています。この空き袋を係の人に渡すと、こんな絵葉書がもらえます。

アクセス
忠海港(ただのうみこう)ルート(三原〜JR呉線〜忠海〜大久野島ルート)
祝!呉線復旧!JR呉線の三原−忠海間は2018年12月15日に全線開通しました。
忠海港ルートの概要
「楽しい空旅」のブログなので飛行機を起点にしていますが、新幹線でも三原駅(みはらえき)が起点になります。(広島駅を起点にしてもいいのですが、JR呉線は単線なので広島駅−忠海駅は2時間近くかかります。鉄道の旅を楽しむのはいいと思いますが。)

三原駅(みはらえき)からJR呉線(くれせん)に乗って忠海駅に行きます。

忠海駅で降ります。

忠海駅から忠海港まで徒歩4分です。曲がり角には「フェリー乗り場」への案内看板が立っているので、わかりやすいです。

自家用車で行く場合
自家用車で行く場合は、第1駐車場か第2駐車場に停めます。混雑時には臨時駐車場も用意されます。

第1駐車場は忠海港のすぐ近くです。55台のスペースがあります。海岸沿いのエリアの一部にも駐車できます。

上の画像での緑で示したエリアが駐車可能です。赤で示したエリアは、「フェリー乗船待ちの車の待機エリア」や「バスなどの大型車駐車エリア」なので、一般車は駐車できません。
第2駐車場はおよそ200台のスペースがあります。アヲハタの工場を通り過ぎたところにあります。

忠海港の待合室(洒落たグッズはここで!)
忠海港はおしゃれな待合室ですね。大久野島行きの切符もここで買います。






中ではコーヒー(100円)やソフトクリーム(420円)、絵葉書や雑貨を販売しています。手荷物の一時預かり(500円)もあります。洒落たグッズはここでどうぞ!
忠海港の食堂
ちょっと庶民的な食堂もあります。待合所と書いてありますが、ほとんど食堂です。

営業時間は9時から16時まで
うどんorそば | 400円 |
月見うどんorそば | 450円 |
きつねうどんorそば | 450円 |
肉うどんorそば | 500円 |
天ぷらうどんorそば | 500円 |
釜玉うどん | 450円 |
ひやしぶっかけうどんorそば | 550円 |
ラーメン | 500円 |

グッズも売ってます。

忠海港ルートの良い点
自動販売機で大久野島までの切符を買います。片道が310円、往復が620円。(2017年4月現在。往復割引はありません。)1日17往復便があります。時刻によって旅客船(休暇村大久野島が運営)とフェリー(大三島フェリーが運営)がありますが、往復切符でどちらの船にも乗れます。乗船は先着順です。
旅客船の定員は100人、フェリーの定員は300人です。
なお、大久野島では一般車両は通行できません。乗用車で忠海港まで来た場合は2カ所の無料駐車場に停めて、人間だけ船に乗って大久野島へ渡ります。*2

時刻表などのリンク一覧です | |
時刻表(土日と平日でダイヤが異なります) | 忠海〜大久野島船舶時刻表 |
運賃表 | 運賃表(H26.4.1から) | 大三島フェリー株式会社 |
休暇村大久野島へのアクセス | アクセス | 休暇村大久野島【公式】 |
旅客船はこんな船です。

フェリーはこんな船です。

大久野島港に到着です。大久野島港は2ヶ所あります。第1桟橋と第2桟橋です。第2桟橋のほうが大きく、フェリーも停まります。大久野島から忠海へ帰る時は、どちらの桟橋から出発するのか確認しましょう。
忠海港ルートの問題点
「三原〜JR呉線〜忠海〜大久野島」ルートは本数が多く安くて便利です。平日であれば本州からはこのルートしかありません。しかし、土日や祝日は観光客でいっぱいなので船に乗れない可能性があります。
4月の土曜日に乗用車で忠海港まで朝10時過ぎに行きました。忠海港の近くにコンビニがあるのですが、そこでお弁当を買う時に店員さんから
「大久野島へ行かれるんですか?」と訊かれ
「はい、そうです。」と答えると
「今日は2時間以上待たないと乗れないでしょうね。まず、駐車場に停められないでしょう。」
「えっ?そうなんですか?」
「ひどいときには4時間待ちですよ。船に乗るのに。」
衝撃を受けながらお礼を言って車に戻ります。忠海港には2箇所の無料の駐車場があります。しかし、店員さんの言うとおりどちらも既に一杯で停めることはできません。忠海港から第2駐車場までは乗船を待つ客の400メートルの長い列ができていました。
私たちの前の数台の車も諦めているようでした。しかたなく、広島空港に行ってピクニック広場でお弁当を食べながら飛行機を見ました。
その後に平日に行きましたが、その時は駐車場もずいぶん空いていました。
忠海港ルートは予約ができない
この忠海港ルートは予約ができません。先着順です。ですので、乗客が定員に達すると積み残しにあいます。次の船が来るまで待たなくてはなりません。コンビニの定員さんが言う「4時間待ち」はあながち冗談では無さそうです。東京ディズニーシーのトイストーリーマニアよりも長い!特にハイシーズンでは諦めて帰る人が少なくないと思います。
三原港(みはらこう)ルート(三原〜大久野島ルート)
2017年4月29日から「土日祝日限定」で、三原港〜須波港(すなみこう)〜大久野島港の運行を開始します。運行会社は土生商船(はぶしょうせん)です。愛称はラビットライン。



三原港ルートは土日祝日限定路線だが予約ができる
三原港ルートは、忠海港ルートの混雑解消のために生まれたような路線です。たぶん。そのためか、土曜、日曜、祝日しか運行しません。そして何と言っても特長は「予約ができる」ことです。予約は専用電話へどうぞ。運行会社は土生商船(はぶしょうせん)です。
(三原港の切符販売窓口と改札)
予約専用電話:0848-38-9030
受付時間:平日 8:30~17:00
予約開始:乗船日より1ヶ月前から
土・日祝日は当日券のみ港切符売り場で販売します。
乗船の順番は予約優先です。
habushosen.com
三原港ルートは1日5便
三原港ルートは1日5便しかありません。(忠海港ルートが生活路線を含むのに対して)大久野島への観光客向けなのでこれは仕方ありませんね。最終便の大久野島発は16時50分なので夕日を鑑賞した後に帰るのは難しそうです。時刻表は上の土生商船の公式サイトで確認してください。
三原港ルートの料金と乗用車の場合
三原港ルートの料金は次のとおりです。忠海港ルートが電車賃併せての往復で1,260円なのに対して、三原港ルートでは2,400円かかります。(大人料金です。)
区間 | 片道料金 | 往復割引 |
三原~大久野島 | 1,500 | 2,400 |
須波~大久野島 | 1,000 | 1,600 |
乗用車で三原方面まで行く場合は、須波港(すなみこう)から乗りましょう。三原港には無料の駐車場はありませんが、須波港にはあります。しかも旅客船の往復料金も1,600円になりますので、安くなります。
三原港ルートではペレットやお弁当の準備を
三原港ルートでは土日祝日に大久野島を訪れることになるので、休暇村のレストランは混雑していると思います。三原港の近くにコンビニがありますので、お弁当を調達するといいと思います。残念ながらペレットを売っているところは近くにはないと思いますので、出発前に準備しましょう。
盛港(さかりこう)ルート(しまなみ海道〜大三島盛港〜大久野島)
自動車でのアクセスが前提
自動車でしまなみ海道を大三島(おおみしま)の盛港まで行きます。盛港に自動車を置いて大三島フェリーで大久野島に渡ります。盛港から大久野島港までは大人片道310円です。
公共機関での盛港へのアクセスは無いに等しいので、乗用車でのアクセスが前提です。盛港には無料の駐車場があります。四国方面から自家用車で来られる場合や、大三島の大山祗神社を観光してタクシーで盛港に行く場合、レンタカーで大三島周辺を含むしまなみ海道の観光する場合が考えられます。
このルートで大久野島に行く観光客はあまりいないと思いますので「穴場」だといえますが、問題はどうやって盛港まで行くかですね。四国在住者で乗用車で行くのであればこの盛港ルート一択です。でも本州、例えば三原に住んでいてもしまなみ海道の交通費と時間を考えると忠海港が便利です。この費用&時間と忠海港の積み残しのリスクを天秤にかけて、決めるといいですね。
盛港ルートは忠海港ルートと同じ航路
盛港ルートは忠海港ルートと同じ大三島フェリーが運行しています。同じ航路(元々、忠海港〜大久野島港〜盛港が航路です。)なので、船は忠海〜大久野島のフェリーと同じです。盛港ルートは、忠海港ルートの旅客船(休暇村大久野島が運行)がないので、その分、本数が少ないのです。
竹原(たけはら)港ルート(竹原港〜大久野島)
2019年12月14日から新たに「竹原港〜大久野島」航路が開設されました。
- 平 日:6便(火曜日は定休日)
- 土日祝:8便(ただし、2月20日までは7便)
- 大人(中学生含む)往復 1,600円 片道 800円
- 子ども(小学生) 往復 800円 片道 400円
竹原は「たけはら町並み保存地区」があるので、あわせて観光するのもいいですね。運行は有限会社バンカー・サプライです。
ウサギとふれあう時のルール
船内や島内の色んな場所に「うさぎからみんなへのおねがい」が掲示されています。
追いかけ回したり、抱っこしないでね!
ウサギは弱い動物です。ストレスが溜まりやすく骨を折ったりケガをしやすいため、追いかけ回したり抱っこしたりしないでください。病気やケガをすると野生環境で暮らせなくなってしまいます。
道路や道路脇、玄関前でのふれあいはダメ!
ウサギにとって島内を走るバスや自転車は危険な乗り物です。人やウサギが安全に過ごすためにも道路や道路脇、建物の玄関ではウサギとふれあわないでください。また、島内での運転は人やウサギに充分気をつけてください。
口元に手をやらないでね!
ウサギは歯が鋭く、目があまり良くありません。口もとでエサを与えると噛まれてケガをします。特に、小さなお子様には充分ご注意ください。
お菓子やパンを食べさせないでね!
ウサギは限られたものしか食べることはできません。人間と違っていろんな食べ物を口にすると体の調子を崩してしまいます。
ゴミをポイ捨てしないでね!
ゴミのポイ捨ては島を汚すだけでなく、それを口にしたり釣り糸が絡まったりと島に住む動物たちにとっても深刻な問題です。ゴミのポイ捨てはやめてください。
島にウサギを捨てないでね!
飼育されていたウサギは厳しい自然環境の中で暮らしていくことはできません。ウサギに限らず、島に生き物を置いて帰ることはやめてください。
私もうさ飼いなのですが、飼いウサギであっても抱っこを嫌がる時があります。(人を選びますしね!)もちろん、甘えて膝に乗ってくるときもあるのですが、そうでない時はそっとしておくようにしています。やはり「捕まえられる側」の動物なんだとしみじみと思います。
野生のうさぎには抱っこはものすごい恐怖だと思います。
ウサギの写真の撮り方
ウサギを撮る時に上からの視線でもいいのですが、ローアングルにしてウサギさんの高さに目線を合わせるとより凛々しく(時にはおちゃめに)撮れます。
デジタルカメラの場合
デジタルカメラの場合は、チルト式液晶がついていると低い位置から取れるので便利です。
スマートホンの場合
スマートホンの場合はカメラのレンズが上部についていることが多いです。この場合には上下逆さまに持つとレンズがより低い位置に来ます。
この状態で撮影すると
こんな目線での凛々しい(?)写真が撮れました。モデルは我が家の「えな」ちゃんでした。ローアングルだと凛々しさ、ミドルアングルだと表情の豊かさ、ハイアングルだと可愛さが引き立ちますね。
えなちゃん、おつかれさま!

手ぶらでキャンプ体験記
休暇村大久野島では、道具をなんにも持たずにキャンプができます。テントや寝具、夕食ブッフェ、お風呂、朝食ブッフェが含まれた手ぶらでキャンプの体験記はこちらです。
まとめ
- ウサギの楽園の大久野島は土日は大混雑
- 行くときにはペレットやスティック野菜を持っていこう
- ウサギにあげてはいけない野菜がある
- 平日は、忠海港ルート(三原〜JR呉線〜忠海〜大久野島ルート)で行こう
- 忠海港待合所には、ペレットやコーヒーが売っている
- 土日祝は、予約ができる三原港ルート(三原〜大久野島ルート)もある(2017年4月29日から)
- しまなみ海道観光で大久野島に立ち寄る時は盛港から
- 四国から大久野島へのアクセスは盛港
- 休暇村大久野島にはレストランとカフェがあるが利用時間に注意
- 休暇村大久野島へはシャトルバスでも行ける
- ウサギとのふれあいのルールを守ろう
- スマホでウサギを撮る時は上下逆さまに持つとウサギ目線


たぱぞうさん、いつもブックマークをありがとうございます!
ヘビを見た瞬間、足がすくみました(^^;
many_changさん、いつもブックマークをありがとうございます!
船に乗れさえすれば大久野島は広いので、十分楽しめると思います。予約ができる三原港ルートをお勧めします(^^)
まんべさん、ブックマークをありがとうございます!
とっても可愛いですよ!広島便はPP単価は安くないと思いますが、ぜひお越しください!
sakagami333さん、ブックマークをありがとうございます!
kaorufukiさん、シンロンさん、いつもブックマークをありがとうございます!
シンロンさんは瀬戸内海の島に住んでいらっしゃったんですね。ご近所さんだったのかも(^^)/
旅Mさん、いつもブックマークをありがとうございます!
お褒めの言葉をありがとうございます。定期的に訪ねたいと思います。
こんにちは!
いやー、本当に面白そうな場所ですね!
わくわくしながら読みました。
良い記事をありがとうございます。
ぶっださん、こんにちは!
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とっても癒やされる場所です。実は最近もまた行きました。ぜひ!どうぞ!
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